パコの世界お散歩日記

旅と写真と山歩きを愛する私のフォト日記。トランピング(NZ流お散歩トレッキング)しながら世界を旅した記録を写真と共にお届けします。「自分らしく、心地よく」生きるトランピングライフを追求しています♪

ニュージーランド 冒険記 出発の日


こんにちは パコです^^

 

ニュージーランドに向けていよいよ出国の日。
…まさか自分に思いもよらない出来事が待ち受けているとは(゚Д゚;)

 

2015年10月3日。
成田発オークランド行きの便 NZ90。
時刻は日本時間18:30発の AIR NEWZEALAND(ニュージーランド航空)に搭乗し、翌日現地時刻9:20にオークランドに着、クイーンズタウン行きに乗り換え、その日の午後にはクイーンズタウンに着陸している予定でした。
余裕をもって出発ゲートに着き、家族と離れた寂しさやこれからの生活への期待と不安を噛みしめていたところ、どうも飛行機の出発に遅れが出ているもよう。まぁ、何事もすんなりはいかないか…と余裕をかまえて(いるフリをして)しばらく待ったあと、やっとで搭乗。普段LCCを使うことがほとんどで、しかもまだ海外経験が乏しかった私には、フラッグキャリアの飛行機は超豪華(*_*)!機体もおしゃれだし、清潔で空気も良く、照明が紫のネオン?みたいになっていて、なんかとにかくおしゃれ!シートもゆったりしているし、立派なモニターもついているし、急にVIPにでもなった気分(*´ω`*)機内放送はニュージーランドのカラーがとても良く出ていて、ラグビーやハカ舞踊を全面的に推している感じ♪早くも気分はニュージーランドモードで、かなり好感触(^^♪ 夜はこのまま機内で過ごすことになるので、就寝モードに。。紫のカラーも相まって(?)場所が変わると眠れない私も比較的眠ることができました。

 

翌朝。無事オークランドに着き、クイーンズタウン行きに乗り換え。。が、出発が遅れたこともあって乗り換え時間がかなり短かったのと、国内線への乗り換えが思いのほかてこずったのでとても焦りました。
国内線のゲート31を目指す、という頭だけがあり、国際線ターミナルから国内線ターミナルまでの乗り換えには空港間送迎バスがあることを知らなかったのです。どう見てもゲート31を目指す方法が見つからず、空港スタッフの人に拙い英語で聞くも、パニックもあってなかなか理解できず。何人かに聞いてやっとでバスの乗り場があることが分かり、様々な手続きを終えて国内線行きのバス乗り場へ。心配していた税関が非常にあっさりだったのは助かりました。いくつか常備薬を持ち込んでいたので、これは風邪薬です、これは頭痛薬です、とか英語で言う準備をしていたのに、「何か申告するものはありますか?」→私「いくつか常備薬があります。」と言ったら右手で「行け、行け」のサイン。え?それだけ?中見ないの??と逆に焦る私。でも、助かった!時間がないんだよ(*_*)
そんなこんなでなんとか国内線空港に辿り着き、オークランド空港についてから1時間以内でゲート31が見えたときは…死ぬほどホッとした(;´∀`)やっと、これでクイーンズタウンに行けるのか…??

 

クイーンズタウン行きの国内線に搭乗し、一息。やれやれと気持ちを入れ替えるためにもニュージーランドのガイドブックを開く。私は通路側の席に座っていたのですが、その隣の窓側沿い2席には、外国籍と見られるご夫婦が座っていました。ガイドブックを見ていると、なんと私に声をかけてくれ、どこへ行くの?どのくらい滞在するの?と。ひとりで不安な気持ちがあったから、私は嬉しくて、慣れない英語で身振り手振りを交えて一生懸命に伝えました。ワーキングホリデーで来ました、クイーンズタウンでしばらく生活するんです、学校に通うんです、クイーンズタウンの生活がとても楽しみです、ということを。するとなんだか喜んでくれて、自分たちはクイーンズタウンに住んでいること、日本に親交があってよく日本を訪れること、そして良かったら自分たちのところに遊びにおいでよと、わざわざ地図を描いて渡してくれたのです。小さな紙の切れ端に。それがどれほど嬉しかったでしょう( ノД`*)
そしてそのあと、窓からニュージーランドの地形が見てとれるようになり、そのご夫婦が、ほらこっちから見てごらんよ、とわざわざ窓側の席を譲ってくれたのです。…なんて温かい人たちなのでしょう!彼らの優しい笑顔が、どれほど私を癒してくれたか…。本当に嬉しくて、こんな人たちがいる国なんて絶対最高に決まってる、と確信したのでした(*´ω`*)

 

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ここから、ミラクルが続きます。。。

 

一時間くらいたった頃でしょうか。急に飛行機が大きく揺れ始めました。左右に傾いたり、上下に大きく急上昇急降下を繰り返し、私も今だかつて感じたことのない恐怖を感じました。どうも気流が不安定になったよう。機内放送が何度か入るも、状況の改善は見られず、最後に入った放送で、なんとか聞き取れた言葉でしたが状況ははっきりわかりました。大気の影響でこの飛行機はクイーンズタウンに着陸出来ない、と……え~~~!?!?(゚Д゚;)
自分の人生でまさかそんなことが起こるなんて、思ってもみませんでした。しかもこのタイミングで。ワーホリに行くタイミングで?それはまるで映画やテレビの中での出来事の中にいるようでした。
もうクイーンズタウンの上空にいるのに、まさかの着陸不可能。そしてなんと、そのままオークランドに引き返すことになったのです!
え~~~~~!?!?(゚Д゚;)
まさかの展開すぎてついていけない。。。
でもなんか、そんなハプニングをどこか楽しんでいる自分がいて。事故ってないし、生きてるし、まぁなんとかなるでしょう、なんて。これから始まる異国での生活を目の前に、ちょっと気持ちが大きくなっていたのかもしれません。そんな自分を自分で少しだけ頼もしく思いました。

 

それからまた一時間くらい乗ってオークランドに着き、無事着陸。機内放送が鳴っていたけど何て言ってるかさっぱり分からないし(笑)、とりあえず流れに沿っていってみることに。その間にさっきのご夫婦もいなくなってしまって、あぁちゃんとお礼も言えなかったなぁと思って歩いていたら、どうも同じ飛行機から降りてきた人たちが手続きのために溜まっている場所を発見。その中に日本人もいて、声をかけてみたら、なんと同じ飛行機でニュージーランドにワーホリのために来ていて、しかも私と同じ学校に行くらしい!?そんなミラクルありますか??笑
私とまったく同じ状況の人が他にも数人いて、そこで手続きをしたら今夜はオークランド市内のホテルに泊まって明日クイーンズタウンに向かうそう。…なんかむしろ楽しくなってきた!!(((o(*゚▽゚*)o)))

 

そのあとは送迎バスでホテルに送ってもらい、カウンターで部屋を案内され、夜はホテル内のレストランでみんなで食事をすることに♪
し・か・も!!
なんと同じホテルのカウンターでさっき機内でお世話になったご夫婦もいるじゃないの!!(*_*)ミラクル!!歓喜!!(*´▽`*)
他のみんなもこれからクイーンズタウンに行くしクイーンズタウンのローカルご夫婦ということで、みんなでディナー♪♪
せっかく話してくれてることの半分も理解できなかったんだけれど、また紙に絵を書きながら自分のことや趣味の話などをしてくれて、嬉しいやら申し訳ないやら。
波乱の幕開けだけれどこんな偶然に奇跡を感じて、その夜は胸のワクワクが止まらなかったな。


その日のホテルや送迎は全て航空会社が手配してくれて、ホテルでの食事代しか払わなくて済んだから、ニュージーランド航空にして本当に良かったなとこの日特に思いました。後で知ったけどそのホテルはけっこうイイホテルで、ハプニングのときってあまり深く考えずに流れに身を任せてしまったりするんだけれど、夕食代はけっこう豪勢なものでした。笑 でもおいしかったし幸せだったし、いいや♪ 幸か不幸か、ニュージーランドで初めて口にした食べ物はそのホテルの夕食だったんだな。幸ですね(*´ω`*)

 

翌日10月5日。
本当はもう学校に行っているはずの日だったんだけれど、この日の11:45発のNZ641便で再度クイーンズタウンへ。ここまでくるとミラクル慣れ(?)してしまうんだけれど、この飛行機でも隣は例のご夫婦でした(*´▽`*)これは縁でしょ、絶対。ここまでくると。そこでまた会話ができて、お礼もちゃんと言えたから、良かったなあ。クイーンズタウンに行ってもこのご縁を絶対大事にしたい、って思いました。

 

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クイーンズタウンが近づいてきた!

学校にはエージェントを通して連絡してもらっていたので、その日は夕方に学校に着き、短めのオリエンテーション。ホームステイ先の家族が迎えに来てくれて、無事、ニュージーランドでの生活を始める用意が整いました。

 

その日クイーンズタウンに降り立った時の、眩しいくらいの太陽と透き通るような青空を、私は今でも鮮明に覚えています。
いろんなミラクルが重なって、最高なスタートが切れたニュージーランド生活。なんにもないより、いろんなことがあった方が人生絶対楽しい。奇跡が私のこれからを後押ししてくれた気がした、ニュージーランドの幕開けでした。